今後の世界がどうなっていくのか知りたい
お金や資産をどうしていくか悩んでいる
そんな方へ向けて。
昨今は各地で戦争や紛争が起こり、激動する世界情勢の中で我々は生きている。
日本でも2024年の10月に衆議院選挙があり、2024年の11月にはアメリカ大統領選挙が行われる。
まさに、激動の時代と言っても過言ではないだろう。
このような時代において、「これから起こる時代の流れをできる限り明確につかみ、一個人としてどう行動していけば良いのか」をわかりやすく書かれているのが本書だ。
正直、1,000円で読める内容ではないくらい価値のある一冊だ!
そこで今回は、「グレートリセット後の世界をどう生きるか」について解説していく。
この記事でわかること
- 「グレートリセット後の世界をどう生きるか」のレビュー
- 「グレートリセット後の世界をどう生きるか」のGOOD・BADポイント
現行の金融システムがざっくりわかる
これからの生き方や資産戦略の参考になる
特になし(強いてあげるなら・・・)
長嶋修 グレートリセット後の世界をどう生きるかの概要
タイトル | グレートリセット後の世界をどう生きるか: 激変する金融、不動産市場 |
著者 | 長嶋修 |
定価(税込) | 990円 |
「グレートリセット後の世界をどう生きるか」は不動産コンサルタントの長嶋修さんが書かれた書籍だ。
目次
- 新築神話の終焉
- 激変する不動産の資産価値
- 専門家は肝心な時に間違える
- 現行金融システムの限界
- 金融リセット後の新しい世界
- 大変革期の資産戦略
本書が33冊目になり、著者は節目の一冊とおっしゃっている。
YouTubeも配信されており、非常に勉強になるのでおすすめだ。
YouTubeも非常におすすめだから見てくれ!
長嶋修 グレートリセット後の世界をどう生きるかのGOODポイント
「グレートリセット後の世界をどう生きるか」について、おすすめすべき特徴・GOODポイントを2つにまとめた。
- 現行の金融システムがざっくりわかる
- これからの生き方や資産戦略の参考になる
現行の金融システムがざっくりわかる
本書を読んで、学びになった点をいくつか紹介する。
旧システムから新システムへの移行
すでに米ドルを支えてきた「オイルダラー体制」は終了しています。
1974年6月8日にアメリカとサウジアラビアの間で締結された軍事・経済協定は、2024年6月8日までの50年間効力を持つものでした。
その中身はカンタンに言えば「石油をドル建てで販売する」というものです。
この協定は50年の時を経て、更新されず終了しました。
サウジアラビアは今後、石油を米ドルのみで販売するのではなく、中国人民元、ユーロ、円を含む複数の通過で販売することになります。
ひとつの終わりの時代です。
ドルを支える「はしご」の完全消失です。
「グレートリセット後の世界をどう生きるか」より引用
まさに時代の転換期だ!
もはや米ドルは覇権通貨ではない
BRICSは現在、新通貨「The UNIT」の発行を計画中で、BRICS+ビジネス評議会「金融サービスおよび投資ワーキンググループ」ですでに議論されており、早ければ2025年にBRICS+の公式政策となる見込みです。
BRICSが主に国家間決済用通貨として利用する新通貨「The UNIT」の通貨価値は、金40%、BRICS+通貨60%で価値を構成する半金本位通貨でペッグ制(固定相場制)。
分散型台帳(ブロックチェーン)を採用し、ドルのようにどこかひとつの主体が使用・保有を制限できることがない非政治的通貨であるとしています。
「グレートリセット後の世界をどう生きるか」より引用
日本のマスコミは絶対に報じない!
だが、これが世界の真実であり世界の流れだ!
マイルドなシナリオの場合
マイルドシナリオの場合は例えば、基軸通貨ドルが一瞬にして価値を大きく損なうというわけではなく、旧ドルから新ドルへと徐々に移行が行われ、ドル基軸体制から覇権通貨のない多極型通貨体制へと、数年かけて緩やかなチェンジが進行するといったケースです。
このような状況において、通貨の中で最後まで粘り強く価値を保ち続けられるのは、日本円、次にスイスフランだと思います。
とはいえ円もスイスフランもドルもユーロも「既存通貨」の範疇であることに変わりはありません。
リーマン・ショック以降、さらには2020年コロナ禍以降、天文学的な通貨発行を続けてきた中で、インフレが生じ、モノの価値が上がると同時に、相対的にマネーの価値が下がってきましたが、それ以上の速度で、各国通過の価値は下落しそうです。
「グレートリセット後の世界をどう生きるか」より引用
マイルドなシナリオなら、波乱や混乱は少なそうだ!
ドラスティンクなシナリオの場合
例えば、新ドルが機能すると認識された時、あるいは機能し始めた時、米ドルの信用が失墜し、米国債金利が急騰してデフォルト、日本国債が買われず価格低下で歯止めの利かない金利上昇、国際消化できず財政破綻など、様々なケースが考えられます。
ドラスティックなシナリオでは、一時的に流通システムが機能しなくなる可能性が高いでしょう。
電気・ガス・水道が止まる可能性もあります。
最低限生きていくために必要な、水や食料、電源などは確保しておいた方がいいかもしれません。
どの程度の期間の確保が必要かは、各自ご判断ください。
「グレートリセット後の世界をどう生きるか」より引用
どこかの国がデフォルトする可能性もある。
最低限の食料や水の備蓄、電源は確保しておこう!
トランプさんは政府ファンドを作ろうとしている!
ドルは刷り過ぎている!
長嶋修 グレートリセット後の世界をどう生きるかのBADポイント
「グレートリセット後の世界をどう生きるか」のBADポイントは特にない。
強いてあげるなら、もう少し金融の内容を多く書いて欲しかったくらいだ。
おそらく、私を含め不動産を持っている人は少ない。
どちらかというと、現金・株式・債券・暗号資産を持っている人のほうが多いと思うので、その話をもう少し多く書いて欲しかったくらいだ。
長嶋修 グレートリセット後の世界をどう生きるかを読んで感じたこと
「グレートリセット後の世界をどう生きるか」を読んだ上での私が考えたアクションプランを以下にまとめる。
アクションプラン
- 食料・水・電源などを備蓄しておく
- 米国株から日本株、日本円にシフト
- ビットコインや金を保有しておく
円安・株高の時にみんながこぞって米国株を買っているのには、非常に懐疑的だ。
日本を応援したい気持ちもあるから、株なら日本株に投資しておく。
さらには、リスク分散でビットコインや現物の金も保有しておこうと思う。
長嶋修 グレートリセット後の世界をどう生きるか|まとめ
「グレートリセット後の世界をどう生きるか」は今後の生き方や方向性を考える上で非常に参考になる一冊だ。
現行の金融システムがざっくりわかる
これからの生き方や資産戦略の参考になる
特になし(強いてあげるなら・・・)
これからの生き方に気づきを与えてくれる価値のある一冊だ!