森永卓郎の投資依存症のレビューが知りたい
株式投資について何かしらの迷いがある
そんな方へ向けて。
2024年から新NISAが始まり、貯蓄から投資への流れが一層加速した。
政府やメディア、金融に詳しい専門家は皆こぞって投資を推奨している。
そんな中、本著書は投資や新NISAに対して警笛を鳴らす、非常に有益な書籍だ。
投資に悩んでいる方にはとてもおすすめの一冊だ!
そこで今回は、「投資依存症 こうしてあなたはババを引く」について解説していく。
この記事でわかること
- 「投資依存症 こうしてあなたはババを引く」のレビュー
- 「投資依存症 こうしてあなたはババを引く」のGOOD・BADポイント
投資に対して考えるきっかけになる
資本主義、貨幣経済の裏側を知れる
資本主義が終わるその先がわからない
今後の道標があまり書かれていない
森永卓郎 投資依存症の概要
タイトル | 投資依存症 こうしてあなたはババを引く |
著者 | 森永卓郎 |
定価(税込) | 1,650円 |
「投資依存症」は経済アナリストの森永卓郎さんが書かれた書籍だ。
目次
- お金が自動的に増えることはない
- バブルはこうして生まれる
- 強欲な金融業者ーバブルの真犯人❶
- 扇動する政府とメディアーバブルの真犯人❷
- そして、あなたは熱狂するーバブルの真犯人❸
- 投資とどう向き合うか
現在、闘病中で「書いてはいけない」や「ザイム真理教」など次々に世の中の裏側を書いている。
真実を書いているから非常に興味深い!
森永卓郎 投資依存症のGOODポイント
「投資依存症」について、おすすめすべき特徴・GOODポイントを2つにまとめた。
- 投資に対して考えるきっかけになる
- 資本主義、貨幣経済の裏側を知れる
投資に対して考えるきっかけになる
「投資依存症」を読むと投資に対して再考するきっかけを与えてくれる。
・資産運用は「運を用いる」と書く、つまり投資は運なのである
・新NISAは今すぐ撤退せよ
株式投資は運であり、博打と変わらないと本書では語られている。
なので、新NISAからは今すぐ撤退して貯蓄に回すほうが賢明だと。
確かに国や政府がゴリ押ししているのは、何かありそうだよな!
資本主義、貨幣経済の裏側を知れる
「投資依存症」は資本主義、貨幣経済の裏側を知るきっかけになる。
・資本家がカネを増やし続けるカラクリ
・投資銀行の三大業務
資本家が金を増やし続けるカラクリは「r>g」だ。
「r」は資本の収益率で、「g」は経済成長率だ。
資本家のなかに働くことで稼いでいる人はほとんどいない。
彼らはカネにカネを稼がせる。
お金を持っている人はさらにお金持ちになり、格差が広がっているよな!
さらに、投資銀行の三大業務についても語っている。
- 企業の乗っ取りと乗っ取りの手助け
- 先物、オプション、レバレッジなどの金融技術を活用したインチキ金融商品(仕組み債)の開発・運用
- 空売りを活用した相場操縦
上記をフル活用したのがホリエモンによるニッポン放送乗っ取り事件(ライブドア事件)だということも紹介されている。
いろんな裏側が知れて非常に面白い!
森永卓郎 投資依存症のBADポイント
「投資依存症」は非常に優れた本だが、もちろん良いところばかりではない。
ここでは「投資依存症」のBADポイントについてまとめる。
- 資本主義が終わるその先がわからない
- 今後の道標があまり書かれていない
資本主義が終わるその先がわからない
「投資依存症」の中では、「資本主義が終わる」と書かれている。
株価がバブルの状態にあり、いつ暴落が起きても不思議ではないと語られており、暴落したら二度と株価が戻ってこない可能性が十分あると語られている。
確かに、株価は高値にありバブルと言うのは納得できる。
しかしながら、資本主義が終わるその先が書かれていない。
資本主義が終わるということは、今持っているお金も紙切れになるということだ!
今後の道標があまり書かれていない
「投資依存症」では、今後の道標や展望があまり書かれていない。
株価が暴落するから、新NISAは今すぐ撤退しようということは書かれている。
また著者は現在、田舎の家に住んで、野菜を育てて食糧を作っているらしい。
さらに、電気に関してはソーラーパネルでまかなっていると。
そして本書の最後には、経済評論家の三橋貴明氏がこれから投資すべきものとして、「農地」と答えたという内容が記されている。
要するに、何があってもいいようにできる限り食料とエネルギーを確保したほうがいいということだろう。
森永卓郎 投資依存症を読んで感じたこと
「投資依存症」はこれからどう生きるかを考えさせてくれる素晴らしい一冊だと思う。
しかし、私個人的にはもう少し今後の展望も書いてほしいと感じた。
本書を一言でまとめると、
「株価が暴落し資本主義は終わるから、今すぐ新NISAから撤退して現金や食料、エネルギーを確保しておこう」ということだと思う。
確かに資本主義は手詰まり感があるし、無限の経済成長などは難しい。
だが、ソーラーパネルで発電して電力を確保するという著者の行動はまさに資本主義社会があってのことだ。
ソーラーパネルに関しては、人権問題やいまだに処分方法が決まっていない点が指摘されている。
にも関わらず、このようなことを書いているのは正直どうかと思う。
考えるきっかけをくれる素晴らしい一冊ということは間違いない!
森永卓郎 投資依存症|まとめ
「投資依存症」を読んで私が考える今後の道標はこうだ。
- 現時点で日本は利上げ局面だから株式投資は様子見が良い
- 家庭菜園でも良いから自分で食べるものを作ってみる
- 農家さんとのつながりをもつ
- お金があれば土地や農地をもつ
これからの生き方に気づきを与えてくれる価値のある一冊だ!